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ヤマアジサイ特集(最終回) ダイセンコムラサキ、ヒダカシンニシヤマなど 2020.06.27 -- 1

2020.06.27(16:30)

【ダイセンコムラサキ】

20170530 こども植物園 ダイセンコムラサキブログ用

 撮影日:2017.05.30

 ダイセンは鳥取県の大山なのだろうか。熊本産で「濃紫」と書いてコムラサキと読むヤマアジサイもあるとか…。詳細不明。


【ヒダカシンニシヤマ】

20190617 こども植物園 ヒダカシンニシキヤマブログ用

 撮影日:2019.06.17

 原産地は高知県との情報あり。


【トサノスズカゼ】

20180605 こども植物園 トサノスズカゼブログ用

 撮影日:2018.06.05

 原産地は高知県なのかも知れない。


【ツルギノマイ】(剣の舞)

20180525 こども植物園 ツルギノマイブログ用

 撮影日:2018.05.25

 別名はツルギサンヤエ(剣山八重)。細弁で弁先は丸い。両性花は退化するか、もしくは小さな八重花になる。若い茎は暗い紫色。原産は高知徳島県境、剣山南麓
 青く先の丸い剣弁が幾重にも重なる装飾花が魅力。ツルギノマイは販売名で「ツルギサンヤエ(剣山八重)」が正式名だそうだ。


【イヨノジュウジセイ】(伊予の十字星)

20200606 こども植物園 イヨノジュウジセイブログ用

 撮影日:2020.06.06


20170530 こども植物園 イヨノジュウジセイブログ用

 撮影日:2017.05.30

 ピンクと淡青色の一重。鋭く尖る十字形の装飾花がつく。原産地は愛媛県だそうだ


【サハシノショウ】(佐橋の庄)

20190619 こども植物園 ヤマアジサイ サハシノショウブログ用

 撮影日:2019.06.19

 これはヤマアジサイではなくエゾアジサイの園芸栽培品種もしくは変種だそうだ。
 エゾアジサイについてはまったく勉強していないのでコメントできないが、調べた結果だけ書いておく。
 エゾアジサイの中では小型な品種で、ガクアジサイより繊細な印象であることから「ヒメガク(姫額)」の別名もある、という。原産地は新潟・十日町市。
 名前の由来は新潟県柏崎市南条にあった荘園らしい。毛利氏が安芸国(広島県)吉田とともにこの地を領していたという。

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 というわけで、これでヤマアジサイ特集はほんとうに終わりとするが、近辺でヤマアジサイのさまざまな品種が見られることで知られているのは鎌倉の光則寺らしい。
 私も何度か訪れたことがあるが、長谷寺の隣の小さなお寺で、長谷寺のように大混雑になっているのは経験したことがない。来年は、6月初旬頃に何度か訪れてみようかな、と思っている。


ヤマアジサイ特集(7) 2020.06.21 -- 1

2020.06.21(14:00)

【ベニテマリ】(紅手鞠)

20200605 こども植物園 ベニテマリブログ用

 撮影日:2020.06.06
 撮影場所:横浜市こども植物園 以下撮影日のみ記載

 淡く紅をさしたように色合いが特徴だ、
 あるサイトによると、江戸時代からある古い品種だという。
 江戸時代後期の本草学者である水谷豊文(みずたにほうぶん)の著書に七段花(シチダンカ)とともに記載があるということらしい。水谷はシーボルトにも面会して植物標本を見せ、高い評価を受けて交流したという。


【コチョウノマイ】(胡蝶の舞)

20200605 こども植物園 コチョウノマイブログ用

 撮影日:2020.06.06

 「扇八重」という別名があるらしい。兵庫県扇の山(おうぎのせん)が原産地だからだそうだ。
 「胡蝶七段花」の別名もあるという。
 淡い藤色の大きな八重の装飾花が幾重にも重なるのが魅力。両性花は退化している。


【ツツイドウジ】(筒井童子)

20170617 こども植物園 ヤマアジサイ ツツイドウジブログ用

 撮影日:2020.06.06

 滋賀県・筒井峠産のヤマアジサイ。別名を君ケ畑小星(キミガハタコボシ)、君ケ畑(キミガハタ)だ、という。


20200606 こども植物園 ツツイドウジブログ用

 撮影日:2017.06.17


【サカタニシキ】(坂田錦)

20200606 こども植物園 サカタニシキブログ用

 撮影日:2020.06.06

 鎌倉の光則寺でも見られるらしい。他に情報がほとんど見当たらない。

【ユキコモン】(雪小紋)

20200606 こども植物園 ユキコモンブログ用

 撮影日:2020.06.06

 このヤマアジサイもほとんど情報が見つからない。

【シチダンカ】(七段花)

20200606 こども植物園 シチダンカブログ用

 撮影日:2020.06.06

 わが家の庭にもある有名なヤマアジサイだ。
 六甲山原産。シーボルトの「日本植物誌」に採録されていたが、長い間見つからないままだった。ところが昭和34年、神戸六甲山小学校の職員さんが六甲山中で発見して採取し、いまでは各地で庭園などに植えられ、栽培されている


【ムラサキヘンゲ】(紫変化)

20200606 こども植物園 ムラサキヘンゲブログ用

 撮影日:2020.06.06

 原産地は鳥取県大山だそうだ。名前は濃い青紫、赤紫、ピンクと色が変化していくことからだという。
 上下2枚の写真では、(同じ花ではないと思うが)下が今年5月29日、上が6月6日の撮影だ。


20200529 こども植物園 ヤマアジサイ ムラサキヘンゲブログ用

 撮影日:2020.05.29

 さて、ヒダカニシキヤマ、トサノスズカゼ、ツルギノマイ、クジュウサン、サハシノショウ、イヨノジュウジセイ などの写真を積み残しているが、この辺で「ヤマアジサイ特集」は終わりにしようか、と考えている。
 最近横浜市戸塚区の舞岡公園などを散策したが、この特集をじっくりと実施したおかげで、「ああ、これはヤマアジサイ、品種は〇〇に似ているなあ」「向こうのはガクアジサイだろう」などと、ある程度の区別が付くようになった。
 多少目が肥えてきたことになる。
 
 コロナウイルス騒ぎもけっして悪いことばかりではない。ヤマアジサイの細かい品種や特徴にまでじっくりと踏み込んで観察したり、身の回りの雑草たちにも目が向くようになり、初心に返って調べたりできている。
 もともと、退職したらこういうことをきちんとやってみよう、と思っていたはずだが、私は欲張りであり、あれもこれもと目移りする。
 強制的に制限が掛かって、「落ち着いて調べ、じっくりと観察する」という初心を思い出すことができたのだった。


ヤマアジサイ特集(6) 2020.06.18 -- 1

2020.06.18(18:30)

【ベニフウシャ】(紅風車)

20200606こども植物園 ベニフウシャブログ用

 撮 影 日:2020.06.06
 撮影場所:横浜市こども植物園
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下撮影日のみ記載

 かなり特徴的なので、写真をいくつか見るだけで憶えられる。
 装飾花の薄い紅色に、少し青が混じったりする。
 その控えめな色合いが好ましい。

20190619 こども植物園 ヤマアジサイ ベニフウシャ2ブログ用

 撮影日:2019.06.19


20180605 こども植物園 ヤマアジサイ ベニフウシャブログ用

 撮影日:2018.06.05


【イヨノサカズキ】(伊予の盃)

20170530 こども植物園 イヨノサカズキブログ用

 撮影日:2018.05.25

 装飾花の弁が合着しているように見えるのが特徴だ。
 原産地は愛媛県。 

20180525 こども植物園 イヨノサカズキブログ用

 撮影日:2017.05.30


【フジナデシコ】(富士撫子)

20180525 こども植物園 フジナデシコブログ用

 撮影日:2018.05.25

20180525 こども植物園 フジナデシコ2ブログ用

  撮影日:2018.05.2


20180605 こども植物園 フジナデシコブログ用

 撮影日:2018.06.05

 装飾花が白の品種かと思っていたが、写真を見ると装飾花が紅色に染まっているものがある。
 咲き始めは白く、段々と薄紅色へ、最後は紅色へと染まる品種だそうだ。
 富士山周辺が原産地。


ヤマアジサイ特集(5) アマチャ(甘茶) 2020.06.16 --1

2020.06.16(18:40)

20200606 こども植物園 アマチャブログ用

 撮 影 日:2020.06.06
 撮影場所:横浜市こども植物園
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 Wikipedia によれば、
 甘茶(あまちゃ)は、アジサイの変種らしい。ガクアジサイによくにている。甘茶はまた、その若い葉を蒸して揉み、乾燥させたもの、およびそれを煎じて作った飲料のことも指す。

 また、厚生労働省の「自然毒のリスクプロファイル」のアマチャの項目には、「分類学的にはヤマアジサイの一変種がアマチャである」と書かれている。
 「一般には、ヤマアジサイの他の変種も含んで甘味の強い系統がアマチャと称して栽培されている。アジサイの原種で海岸に生えるガクアジサイに似るが、葉の質が薄く光沢がない」としている。
 「甘茶の葉でシアン化合物が検出されるとの報告があるが、普通に入れた甘茶では検出されていない」そうだ。

20200606 こども植物園 アマチャ2ブログ用

 自然を尋ねる人さんから、「クロヒメやミヤマクロヒメはアマチャとよく似ている」との主旨のコメントをいただいたが、確かに「よく似ている」と思う。ヤマアジサイにはアマチャとよく似た姿を見せる品種が、ほかにもたくさんある、と感じている。
 しかし、甘茶と呼ぶのなら、甘みがあり、若い葉を蒸して揉んで乾燥させ、煎じて飲む飲料として使えなければいけない。それができる品種を「甘茶」と呼ぶのだから、外見が似ているだけでは駄目ということだろう。
 そうなると、植物園などで見ているだけでは、外見がよく似ているガクアジサイやヤマアジサイと区別することは難しい。立て札を信じるしかなさそうだ。


アマギアマチャ】(天城甘茶)

20180605 こども植物園 アマギアマチャブログ用

 撮 影 日:2018.06.05

 伊豆天城地方にだけ自生するアマチャの仲間だそうだ。
 こども植物園で撮影した写真もあるので、上に載せた。
 アマチャより葉が細長く装飾花は白色で、甘味はアマチャにはおよばないそうだ。しかし、生葉でも多少甘味があって、甘木と呼ばれているらしい。

 次回は、「ベニフウシャ」「イヨノサカズキ」「フジナデシコ」を予定している。
 「ベニフウシャ」が好きなので。これはぜひ掲載したいが、やっている本人がそろそろヤマアジサイ特集に飽きてきた。
 次回の次は、細かい解説抜きでまだ載せていない品種をいくつか並べて紹介し、それで終わりにしようか、と考えている。
 ハンゲショウ、フシグロセンノウ、「道端や荒れ地の雑草発見」シリーズの続き、「庭の花」の未掲載のものなど、数多くの写真の記事をまだ未掲載のままにしている。


ヤマアジサイ特集(4) 2020.06.14 -- 1

2020.06.14(18:15)

 フランスのホテルの近くで、派手なセイヨウアジサイの色にびっくりしたことがある。
 フランス人の好みというのは、たとえばバラでもそういう傾向がある。
 「ヤマアジサイを好んで愛でる」という楽しみ方は、いかにも日本風で、日本人の好みにやや似たところがあるイギリスでも、なかなか理解はされないのではなかろうか。

 本日のヤマアジサイの中では、「マイコアジサイ」はいわゆる「手鞠咲き」であり、「フジノタキ」は装飾花が八重で、これまで紹介してきたのとは少し異なるが、それでもやはり「西欧人の好み」ではないだろう。

【オトヒメ】(乙姫)

20180605 こども植物園 ヤマアジサイ オトヒメブログ用

 撮影日:2018.06.05

 「クレナイ(紅)」と区別がつきにくいが、弁に桃紅色の斑点が目立つ点が異なる、ということらしい。

20200606 こども植物園 オトヒメブログ用

 撮影日:2020.06.06


20170617 こども植物園 ヤマアジサイ オトヒメプログ用

 撮影日:2017.06.17


【マイコアジサイ】(舞妓)

20180525 こども植物園 ヤマアジサイ マイコアジサイブログ用

 撮影日:2018.05.25

 最初は京都府醍醐山水晶谷で発見され命名されたが、標本を残すのみで絶えた。
 しかし、三重大学演習林にて再発見された。
 そういう品種だそうだ。
 原産地は三重県美杉村
 これまでのヤマアジサイと異なり、「テマリ咲き」になっている。

20200606 こども植物園 マイコアジサイブログ用

 撮影日:2020.06.06


20180605 こども植物園 ヤマアジサイ マイコアジサイブログ用

 撮影日:2018.06.05


20200529 こども植物園 ヤマアジサイ マイコアジサイブログ用

 撮影日:2020.05.29

 セイヨウアジサイのような咲き方だが、醸しだしている雰囲気は素朴だ。


【フジノタキ】(富士の滝)

20180605 こども植物園 フジノタキブログ用

 撮影日:2018.06.05

 原産地は富士山周辺。装飾花は八重咲きである。花弁は丸い。
 シチダンカ(七段花)とはかなり雰囲気が異なり、園芸品種としての洗練がいき過ぎているようにも感じられる。


20200606 こども植物園 フジノタキブログ用

 撮影日:2020.06.06

20170617 こども植物園 ヤマアジサイ フジノタキブログ用

 撮影日:2017.06.17


ヤマアジサイ特集(3) 2020.06.12 -- 1

2020.06.12(19:30)

 本日の「クロヒメ」と「ミヤマクロヒメ」は名前は似ていてもまったく別種だそうだ。
 ただ、自分の写真ストックを見ると、枚数が多く、きれいに撮れたものが多い。
 おそらく、どちらも株の勢いが強く、毎年咲き方が安定して美しいのだろう。

【クロヒメ】(黒姫)

20200606 こども植物園 クロヒメブログ用

 撮影日:2020.06.06

 ネットでは、「奈良県の万葉植物園に植えられていた品種」との記述が多いが、根拠ははっきりしないらしい。
 名前の「クロヒメ」は花房や新しい枝が黒っぽい紫色をしていることから名づけられた、のだそうだ。


20180516 こども植物園 ヤマアジサイ クロヒメ2ブログ用

 撮影日:2018.05.16


20180516 こども植物園 ヤマアジサイ クロヒメブログ用

 撮影日:2018.05.16


【ミヤマクロヒメ】(深山黒姫)

20200606 こども植物園 ミヤマクロヒメ2ブログ用

 撮影日:2020.06.06

 ミヤマ(深山)は、発見された山の名前(京都府美山町)だそうだ。ただし、現在の美山街は南丹市になっているそうである。
 クロヒメと違い、装飾花が丸いので、見た目が柔らかく、心地よい印象を与えるように思う。


20200606 こども植物園 ミヤマクロヒメブログ用

 撮影日:2020.06.06

20190619 こども植物園 ヤマアジサイ ミヤマクロヒメブログ用

 撮影日:2019.06.19


20180605 こども植物園 ヤマアジサイ ミヤマクロヒメ2ブログ用

 撮影日:2018.06.05


20180525 こども植物園 ヤマアジサイ ミヤマクロヒメブログ用

 撮影日:2018.05.25


20170617 こども植物園 ヤマアジサイ ミヤマクロヒメブログ用

 撮影日:2017.06.17


20160607 こども植物園 ミヤマクロヒメブログ用

 撮影日:2016.06.16


ヤマアジサイ特集(2) 2020.06.10 -- 1

2020.06.10(19:30)

《ヤマアジサイとは…》

 植物学の考え方にあまり片寄らず、園芸種としての見方からアジサイを分類すると、
 一般に、お寺や各家庭で楽しむために植えられているアジサイは、大まかに下のように分けられるようだ。

1. ガクアジサイ系の園芸種
2. セイヨウアジサイ系の園芸種
3. ヤマアジサイ系の園芸種
4. タマアジサイ系の園芸種
5. コアジサイ系の園芸種
6. カシワバアジサイ系の園芸種

 このうち、3の「ヤマアジサイ」がこの特集のテーマだが、 ヤマアジサイはガクアジサイやアジサイと比べると小型で葉に光沢がないのが特徴だ。
 山の沢沿いなどで発見したヤマアジサイのうち、「こいつは鑑賞価値があるぞ」というものを、人々は古くから栽培し、品種化してきた。
 現在ではさまざまな品種が流通して人々を楽しませている。
 野生品種のように見えても、いまとなっては、「ヤマアジサイは事実上の園芸種」なのである。

【ベニガク】(紅額)

20200606 こども植物園 ベニガクブログ用

 撮影日:2020.06.06

 このヤマアジサイ「ベニガク」も色が陽当たりにより白から紅色に変化する。 
 クレナイと似ているが、違いは装飾花に鋸歯(ギザギザ)が見られることだ。
 江戸時代の書にすでに記載が見られるそうである。

20180605 こども植物園 ヤマアジサイ ベニガクブログ用

 撮影日:2018.06.05


【フゲンノハナ】(普賢の華)

20180525 こども植物園 ヤマアジサイ フゲンノハナブログ用

 撮影日:2018.05.25

 基本は涼しげなブルー系の色だが、紅色系の花色も見られる。
 装飾花の先端が尖っているのが目立つ。
 もしかして、雲仙普賢岳付近が原産地なのだろうか、というのは私の推量だ。
 ヤマアジサイは原産地の名前を付けるケースが多いようだからである。


20180525 こども植物園 ヤマアジサイ フゲンノハナ2ブログ用

 撮影日:2018.06.05


20180605 こども植物園 ヤマアジサイ フゲンノハナブログ用

 撮影日:2018.06.05


20190619 こども植物園 ヤマアジサイ フゲンノハナブログ用

 撮影日:2019.06.19


【ヒメベニガク】(姫紅額)

20180605 こども植物園 ヒメベニガクブログ用

 撮影日:2018.06.05

 装飾花に細かな鋸歯がある点はベニガクと同じ。中性花は赤色、両性花の色は青かピンクだそうだ。
 ベニガクの変種だろう、と思われるので、同じ記事で扱うことにした。

 このヤマアジサイ特集は、隔日で6月下旬くらいまで続けようと思っている。
 次回は「クロヒメ」と「ミヤマクロヒメ」を予定している。


ヤマアジサイ特集(1) 2020.06.08 -- 1

2020.06.08(19:30)

 横浜市こども植物園は里山を利用して作られているが、園内でも一番低い、やや薄暗い区画に数多くのヤマアジサイを集め、訪れる人たちの目を楽しませている。
 私は2017年から今年まで毎年通ってヤマアジサイを撮り溜めている。

 しかし、たとえば、本日最初に紹介する「クレナイ」という品種だ。
 クレナイというからにはこれから紅くなるはずだが、色の変化の時期は品種やその年の気候によりじつに様々であり、ひととおり確認したらブログに載せよう、と思っていると、忙しくて再訪できなかったり、遅くなりすぎたりする。
 よい時季に撮影に成功しても、自分が忙しくて写真を整理する余裕がなかったり、それで毎年「もう7月だ。まあ、来年にするか…」と、成果をブログに載せることなく、数多くの写真がハードディスクの中に眠ったままになる。
 しかし6月上旬の今、3年分と半シーズンのストックがあるのだから、その気になれば数多くの写真をブログに載せることができるはずだ。
 というわけで、「ヤマアジサイ特集」を思いついた次第である。

【クレナイ】(紅)

20200529 こども植物園 ヤマアジサイ クレナイブログ用

 撮影日:2020.05.29


20180525 こども植物園 ヤマアジサイ クレナイブログ用

 撮影日:2018.05.25


20190619 こども植物園 ヤマアジサイ クレナイブログ用

 撮影日:2019.06.19

 クレナイは、5月下旬〜6月上旬頃に白い花を咲かせ始め、次第に美しい紅色に変わる。
 天竜川上流の静岡県・長野県境で発見されたヤマアジサイを園芸種として育てたもの。
 なお、土壌の性質により色が変わることはないそうだが、花色が鮮やかになるためには多少は陽が当たる場所で育てたほうがよいそうだ。


【イヨノウスズミ】(伊予の薄墨)

20200606 こども植物園 イヨノウスズミ2ブログ用

 撮影日:2020.06.06


20200606 こども植物園 イヨノウスズミ1ブログ用

 撮影日:2020.06.06

 イヨノウスズミの色は、一般的には、濃紺から黒紫色に変化する、とされる。
 クレナイとは対照的に「地味好み」の雰囲気がある。

20170530 こども植物園 イヨノウスズミブログ用

 撮影日:2017.05.30


20180605 こども植物園 ヤマアジサイ イヨノウスズミブログ用

 撮影日:2018.06.05

 「イヨノウスズミ」は、装飾花が裏返りやすいらしいが、ネットで見ていると、「装飾花が裏返る」のを良しとしてその姿を愛でる、ということもあるようだ。
 上の写真は装飾花が裏返しになっているのを撮影したもの。
 名前に伊予と付くのは愛媛県原産ということらしい。

 さて、ついでだから書いておくが、
 昨日のイワガラミは、ヤマアジサイの仲間ではなく、数あるアジサイの仲間の中ではイワガラミだけの独立系に属するものとされているようだ。

 次回は、そもそもヤマアジサイとは何か。アジサイと名の付く植物はどんなふうに分類されているのか、などについても書いてみたい。
 クレナイとよく似た「ベニガク」、「フゲンノハナ」などを掲載予定だ


イワガラミ(岩絡み) 2020.06.07 -- 1

2020.06.07(19:00)

20200529 こども植物園 イワガラミブログ用

 撮 影 日:2020.05.29
 撮影場所:横浜市こども植物園
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 イワガラミ(岩絡み)はアジサイ科イワガラミ属。
 山中の岩場などに絡んで垂れ下がって咲くようだ。一度高尾山の隣り御岳山でのハイキング中に見かけたことがある。
 アジサイ科イワガラミ属だのつる性木本だが、横浜市こども植物園ではヤマアジサイの区画に鉄製の枠を作って垂れ下がるようにしてある。
 1枚目は5月29日の写真だが、2枚目は6月6日。

20200606 こども植物園 イワガラミブログ用

 撮 影 日:2020.06.06

 イワガラミの両性花がこのように2枚目のようにきれいに撮れたのは初めてで、ヤマアジサイ特集の企画で整理中だったから、早くブログに載せておこうと思った。


20190619 こども植物園 イワガラミ1ブログ用

  撮 影 日:2019.06.19

 最初の2枚はご覧のような写真だが、つる性で垂れ下がるため、さまざまな角度から撮影できるのがおもしろく、上下の2枚のように、アジサイの仲間ではとてもよい被写体だと思う。

20180605 こども植物園 イワガラミブログ用

  撮 影 日:2018.06.05


横浜市環境活動支援センターのコモチマンネングサ 2020.05.29 -- 1

2020.05.29(20:00)

【コモチマンネングサ】(子持ち万年草)

20200529 横浜市環境支援センター コモチマンネングサブログ用

 撮 影 日:2020.05.29
 撮影場所:横浜市環境活動支援センター
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 本日5月29日、久しぶりに横浜市こども植物園に出掛けました。
 道路を挟んで向かいの横浜市環境活動支援センターも、同じ里山の斜面を利用している施設です。
 たまに出かけると、いままであまり気にしていなかったことが、ふと気になりました。
 環境活動支援センター内で石垣や道路脇の溝の中などに、一見してベンケイソウ科マンネングサ属の仲間とわかる草がたくさん生えています。
 いままで見過ごしていて確かめてもいなかったこれは何だろう? と急に気になって、眼鏡を外して間近に近寄り、細部を眺めました。

20200529 環境支援センター コモチマンネングサブログ用

 ツルマンネングサやメキシコマンネングサよりも小さく見えるので、まずはコモチマンネングサを疑いました。
 当たり!!
 葉の付け根に「珠芽」(ムカゴ)が付いていました。
 私の自宅ではすぐに抜けてしまうけれど、ここではしっかり根付いて、しかもマンネングサの仲間らしく石が好きなようです。

 じつは昨日わが家の庭でも総チェックをやってみたら、亡父が使っていた古い玄関前の石畳みに広がっていたのもこのコモチマンネングサ。
 彼らが好きな、「石の多いところ」をうまく見つければ、結構しっかりと根付いてこんなに花を咲かせるのだ、と認識を新たにしました。
 みなさんのブログではほとんど見かけないので、そういうものか、と思っていましたが、環境活動支援センターにはたくさん咲いていたので、いまでは「案外一般的な雑草なのかも知れない」と思っています。
 花が小さいから見過ごされやすいのかも知れません。

《珠芽(むかご)》

20200526 自宅庭 コモチマンネングサのムカゴブログ用

 撮 影 日:2020.05.26
 撮影場所:自宅庭
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

これは撮影しやすい自宅で撮った写真ですが、画面真ん中ほかに円盤が2つに割れたようなものがたくさん写っています。
 これがコモチマンネングサのムカゴです。
 小さい花を付けるマンネングサの仲間を見つけて、眼を近づけて探してみて、これが見つかればそれはコモチマンネングサです。
 「子持ち万年草」にとっては、これが「子」なのです。


横浜市こども植物園

  1. ヤマアジサイ特集(最終回) ダイセンコムラサキ、ヒダカシンニシヤマなど 2020.06.27 -- 1(06/27)
  2. ヤマアジサイ特集(7) 2020.06.21 -- 1(06/21)
  3. ヤマアジサイ特集(6) 2020.06.18 -- 1(06/18)
  4. ヤマアジサイ特集(5) アマチャ(甘茶) 2020.06.16 --1(06/16)
  5. ヤマアジサイ特集(4) 2020.06.14 -- 1(06/14)
  6. ヤマアジサイ特集(3) 2020.06.12 -- 1(06/12)
  7. ヤマアジサイ特集(2) 2020.06.10 -- 1(06/10)
  8. ヤマアジサイ特集(1) 2020.06.08 -- 1(06/08)
  9. イワガラミ(岩絡み) 2020.06.07 -- 1(06/07)
  10. 横浜市環境活動支援センターのコモチマンネングサ 2020.05.29 -- 1(05/29)
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