
Sissinghurst Castle Garden の3回目です。
Rose Garden から Main House(左)と Tower を見ています。
まず一枚目に上の写真を出しておきまして、以下 National Trast の話題が続きます。

英国には ナショナル・トラスト (National Trust) という名前で知られている団体があります。
歴史的建築物の保護を目的として英国において設立されたボランティア団体。正式名称は「歴史的名所や自然的景勝地のためのナショナル・トラスト」(National Trust for Places of Historic Interest or Natural Beauty) ということのようです。

Sissinghurst Castle Garden もそうですが、貴族および gentry の階級層が農村に所有していたカントリー・ハウスが、経済的な負担から維持できなくなり、荒れるに任せるということになると、自然や歴史的建造物が国民の財産として次世代へ引き継ぐことができなくなりますから、この団体がそれらを保全しようというケースが増えているそうです。
日本にも同様の団体ができていますが、あまり知られていない。伝統的な文化遺産を大切に守ろうという民間の意識は英国ではたいへん強く、「ナショナル・トラストと言えば英国」と言われるくらいになっています。

Sissinghurst の歴史は13世紀に遡ります。歴代の所有者であった貴族たちなどが、それぞれの時代にいまも残っている建物を建てたりして使用してきました。
1930年頃、Vita and Harold Nicolson 夫妻が庭園をここに造ったところ、新聞などを通じて名前が知られるようになった、というのが、Sissinghurst Castle Garden の始まりです。Tower, Main House, Priest's House などの古い建造物は、それ以前の各時代の所有者が建てさせたもので、それらを上手に利用しているのです。

手元にある英文パンフレットは、Adam Nicolson という人物が書いたもので、Haroldさんの孫に当たる方のようです。所有・管理はナショナル・トラストへ移っていて、Adam Nicolson 夫妻は寄贈者兼住人としてナショナル・トラストと協力関係にあるそうです。

パンフレットに記載されている建物は、Main House, Library, Priest House, South Cottage などがあり、それらに囲まれ、あるいはそれらを囲むように、さまざまな庭園が散在しています。
観光的にもっとも有名になったのは White Garden で白バラのほか、白い花ばかりが集められています。


バラのほかには白いフジが目に付きます。日本のように藤棚から垂れ下がるのを愛でるのではなく、横に広がる低木としてデザインされているようです。


かみさんがイングリッシュ・ガーデンめぐりへ出かけたのは六月中旬ですが、英国には野生のツタ植物があまり見られない、ということでした。日本では少し放っておくと、クズやヤブカラシ、ヘクソカズラなどの野草が蔓延って大変なことになりますが、気候の差でしょうか、そういうところをまったく見ていない、ということでした。







帰りのバスの中から撮影したようです。
ところどころバスのガラスの曇りがありますが、豊かな自然の様子がわかります。
追記: 前文を訂正します。
タワーの上から撮影したものだそうです。タワーのガラス窓が曇っていたのだそうです。
本日(23日)は、山手の木々 さんがトロンボーン奏者として参加されている METT管弦楽団の第36回定期演奏会を楽しんできました。場所はなかのZEROホール、メインはグリーグのペール・ギュント組曲と、ベートーヴェンの交響曲「運命」でした。
開演前に 山手の木々 さんとお話しでき、また 終演後は ななごう さんとコーヒー・タイムを楽しみました。

昨晩掲載したかみさんのイングランド土産の画像の評判がよいようなので、シシングハースト・キャッスル・ガーデンの写真紹介を続けることにした。

シシングハーストの庭園は、1930年代、詩人のヴィタ・サックヴィル=ウェスト、彼女の夫で作家・外交官であったハロルド・ニコルソンによって作られた、というが、建物は中世に建てられたものが残っているらしい。
ハースト(hurst)とはサクソン語で『囲まれた森』を意味するそうだ。
1967年、ナショナル・トラストがシシングハースト全体、庭園、農場、建物を手に入れて整備している、という。


いくつかの建物が見えているが、自分で行ったわけではないので、建物の配置や、どういう位置から撮影したかなどはわからず、目に付いた見映えのよさそうな写真を紹介しているに過ぎない。
Olympus のコンデジが白飛び気味の画像なのを、画像を荒らさないようにしながら Photoshop で抑えて調整している。
よく見れば細部の精細度が足らず「もったいない」と思うが、モデルとなった庭園があまりにすばらしいので、そちらに目を奪われてしまう。



本日は知人宅で集まりがあり、記事を書いている余裕がありません。
そこで6月にかみさんが撮影してきたバラ園の写真を一枚出します。
これがどこなのか、詳しい説明は追って追加コメントで補足いたします。