
3月25日、横浜線橋本駅からバスで約20分の「城山かたくりの里」へ行きました。
カタクリのほか、雪割草の仲間たちなど山野草が山の斜面にたくさん植えられています。横浜の住民としては、近隣でほかにカタクリの花を見られるところを知らなかったので、昨年はやや時季遅れだったものの、感動の出会いでした。
今年は少し早めに行ってみよう、と出かけました。

こうしてたくさんの写真を載せてはおりますが、内心ではどうも落ち着かない気分を抱えています。
季節の山野草を楽しむ方のほかにも大勢のカメラマンが詰めかけていて、みなさん真剣に写真を撮っているのですが、どうも「花を楽しむ姿勢」に欠けたカメラマンがかなりいるのです。
散策路から少し遠目に被写体としてよいカタクリが咲いていたりすると、散策路から身体を乗り出し、手前にほかの苗があってもお構いなく、手や肘でその花や苗をくしゃくしゃにしながら大きなカメラを突き出す。
「ほかの花を犠牲にして花を撮ってどうするのですか?」と、たまらず二、三のカメラマンに注意しましたが、こういう人が多すぎます。

ぼく自身、大きなカメラを持って散策しているので、こういう人たちと同類に見られるのはおもしろくない。
花を楽しむ散策のはずが、何が何でもよいショットを撮りたいからと、花や苗を傷めても平気という姿勢が見苦しい。
こんな人たちがたくさん集まるここへは、来年から来るのはよそうか、とも思うのでした。



ついでだから書きます。
カメラが趣味だからといって、何をしてもよい、というわけではないはずです。
おそらくは、写真教室か何かで「よい写真を撮りたければ三脚を使いなさい」とか教わるのでしょうが、狭い通路に三脚を立てて散策の方たちの通行を妨害したり、花の苗があるところに三脚を突き立てたりするカメラマンを、このかたくりの里に限らず見かけます。

撮影しようとしているところでほかのお客さんが花を見ていたりすると、「そこをどいてくれませんか」と声を掛けたりするカメラマンもいます。
ぼくは10分でも20分でも、その人が満足して去るまで黙って待つようにしています。
よい写真を撮りたいから、あるいは装備を整えてカメラ撮影のセミプロ気分に浸っているからといって、カメラマンに特別な権利があるわけではない、とわきまえるべきだと思います。

【日常の記録】
4月11日、午前中はスキップを連れて根岸森林公園を散歩。
午後、14時頃横浜駅前のスポーツ・ジムへ。ストレッチと筋肉トレーニング。書店を見てまわってから帰宅しました。
4月12日、本日はSan Poの会で八王子滝山城趾を散策し、記事更新時点では、まだ帰宅しておりません。

キンポウゲ科キバナセツブンソウ属の植物で、学名は Eranthiscilicica だそうです。
セツブンソウとはあまり似ていないように感じます。トルコとか、南ヨーロッパが原産のようです。

最初はちょっと面食らいましたが、冷静に眺めると、見分け方は容易に思われました。
ご覧のように、葉に特徴があるのですぐにわかります

3月25日、神奈川県相模原市緑区の「城山かたくりの里」での撮影です。
3枚とも、少し色飛びさせてしまいました。
黄色を色飛びさせるとほとんど補正が効かなくなるので、いつもは少し露出アンダーに撮影して、現像時に持ち上げるようにしているのですが、林間の木漏れ日で初めての花だったため、どうも勘が働きませんでした。
設定を変えてもう少したくさん撮っておけばよかったのですが、後悔先に立たずです。
当ブログでは初めての花なので、不本意ですが、仕方ありません。
〈注〉この記事の前に「鎌倉・源頼朝の墓(法華堂跡)と白旗神社」があります。
また、本日15時に「オオシマザクラとエノキの大木」の写真記事を掲載します。
【ホウキモモ】

「城山カタクリの里」の山頂付近の斜面です。
以前ハナモモについて調べたとき、ハナモモには箒状の樹形になる種類があることを知りましたが、こんなふうに植えられているのを見るのは初めてでした。

あるサイトによりますと、テルテモモ(照手桃)は、中国原産のバラ目バラ科サクラ属の落葉性低木であるハナモモ(花桃)を、神奈川県農業総合研究所が品種改良した立性の品種だそうです。


【ベニバナミツマタ】

ミツマタとしては、かなりの大木ではないでしょうか。
【ツツジ】

「城山カタクリの里」にはいろいろなツツジが植えられていましたが、すでにピークを過ぎていまして、傷んでいる花が多く、適当に写真を撮っていたら、上のツツジの品種がよくわかりません。
比較的よく撮れているので、上と下一枚ずつ、写真を載せておきます。


これはヒカゲツツジという品種です。遅咲きなのかちょうどピークのようでした。
植え込みなどで一般的なヒラドツツジにはない色なのでめずらしく感じました。
【これは何?】

モッコクとかトベラとかカナメモチとか…、そうした庭木の類の仲間だと思うのですが、花が案外ときれいです。
品種がわかりません。

【ユキワリソウ】

タキイ種苗の雑誌「はなとやさい」によりますと、「ミスミソウ」その中でも「オオミスミソウ」という変種が、一般に流通している「ユキワリソウ」だそうです。
サクラソウ科の植物の和名に「ユキワリソウ」が別にあるにもかかわらず、昔から産地では「ミスミソウ」を「ユキワリソウ」と呼んでいて、観賞用として広まる際に、それが流通名として定着したとのことでした。
上の花はもっとも一般的な「標準花」ですが、乙女咲き、二段咲き、三段咲き、唐子咲き、千枝咲きなどが作られているそうです。

ネットで調べると、ユキワリソウと呼ばれている花にはオオミスミソウ、ミスミソウ、スハマソウなどがあり、それぞれ葉の形が違い、また、たとえばオオミスミソウは北日本・日本海側に自生するなど、自生環境の違いなどもあるようです。
相模原市の「城山カタクリの里」のユキワリソウはそうしたキンポウゲ科の花々のどれなのか、今年になって大船フラワーセンターとこちらで初めて花を見たぼくとしては、まだ区別がよくわかりません。

まあ、これ以上堅苦しい話は抜きにして、楽しんでいただければ幸いです。
今後もゆっくりと観察を続けていきたい、と思います。




【ショウジョウバカマ】

ショウジョウバカマ(ユリ科ショウジョウバカマ属)も、ぼくはこの日が初めての出会いでした。



【オオイワウチワとコイワウチワ】

イワウメ科イワウチワ属というのがあって、葉の大きさの違いなどでコイワウチワやオオイワウチワなどがあるようです。
上はコイワウチワ。

上はオオイワウチワです。

逆光のオオイワウチワです。

オオイワウチワをアップで。
【バイモ】

ぼくはこの日は初めての花ばかりなのですが、これがバイモなのでしょうか。
【オオバキスミレ】

オオバキスミレの名札がありました。
名札がなければ、パンジーかそれともビオラか、と思うところです。
相模原市緑区川尻の「城山カタクリの里」は、橋本駅からバスで約20分です。
カタクリはすでに4月10日の記事で紹介しました。今回はカタクリ以外の小さい花々の紹介でした。
明日は同じ「カタクリの里」から、ホウキモモなどの写真を掲載したいと思います。
【白いカタクリ】

4月1日、神奈川県相模原市緑区の「城山かたくりの里」へ行ってきました。橋本駅からバスで約15〜20分くらいでした。ブログ「退職教師の日本史授業」の YUMIさんの記事を読んだのがきっかけでした。
カタクリは初めての体験なので、どういう花がよい状態なのかなど、見どころすらよくわからないまま見てきた次第ですが、明らかにピークは過ぎていて、とくに山の上の陽当たりのよいあたりはもう終わっていて、元気にたくさん咲いている状態を楽しむわけにはいきませんでした。
いっぽうで、陽射しがないと花は開かないのだそうで、来年以降の課題ですが、花の時季と観察に行くタイミングを合わせるのはたいへんそうだ、と感じました。
一度は見ておきたい、と思っていましたので、よい経験でした。
山の下のほう、散策路沿いにちょっときれいだな、と思うカタクリがいくつかありましたが、「いやいや、こんな入り口近くで撮り急いではいけない」と思い込み、歩きつつレンズを向けるのですが、ファィンダーを覗いてみるとほとんどの花の花弁が傷んでいます。
何枚か撮りましたけれど、ひとつとして満足のいく写真が撮れません。
そのうち白いカタクリを見つけまして、どうもかなりめずらしいようだったので、花弁は傷んでいますけれど、ここは撮っておこう、と思いました。
突然変異でできたもの、との話を聞いていますが、まだよく勉強しておりません。
【キバナカタクリ】

キバナカタクリを見つけました。
こちらはまだ咲き始めで、たいへん美しい。
「ああ、きれいだ」と感動すると、なんとかきれいに撮ってみたい、と意欲が出てきました。工夫のしがいがあります。

Wikipedia には北米産の花だというようなことが書かれていました。


【逆光のカタクリ】

キバナカタクリがとてもきれいだったので少し気をよくしまして、ふつうのカタクリも、なんとか花の傷みをごまかした角度で撮ってみよう、と思いました。
【帰り際のカタクリ】

ひととおり散策を終えて入り口付近に戻ってきました。
やはり、最初に目をとめた付近のカタクリを撮ろう、と決心しました。

空見さんのブログ「空見たことか」でカタクリの写真を拝見すると、花はもっと色濃く、緑の葉にはしみひとつなく生き生きとしていて、全体のサイズも大きいようです。分布などみると寒冷地のほうが適しているようですから、神奈川県で日光地方のような生き生きとしたカタクリを見るのはちょっとつらいのかなあ、と思いました。

Wikipedia によりますと、「2年目から7〜8年程度までは卵状楕円形の1枚の葉だけで過ごし、鱗茎が大きくなり、2枚目の葉が出てから花をつける。毎年少しずつ鱗茎に養分が蓄積され、発芽から開花までには7〜8年を要する」のだそうで、そうなると、自生しても花を咲かせるまではたいへん! 神奈川県では絶滅危惧IB類 というのも納得できます。


来年は早めに来よう、結局はそう心に決めて帰り支度をする…、ということになりました(笑)
なお「城山カタクリの里」はカタクリ以外の花々もたくさんありまして、オオイワウチワやショウジョウバカマ、ホウキモモなどがとてもきれいでした。
後日また当ブログで紹介いたします。