《8月30日 iPhone6》

石垣の上のフェンスに絡んで垂れ下がっているノブドウ。
下方からやや見上げて iPhone6 で撮影しています。

ずっと石垣のほうへも垂れ下がってきています。
根岸外人墓地門前のSさんたくのお宅です。

こんなふうにノブドウの色は白。
iPhone の仕様で実際よりはやや黄色味かかっています。
ブログを始めた頃にここで撮影したブルーや紫色のノブドウが忘れられず毎年撮りにくるのですが、ほとんど色付くことがなく、いつの間にかなくなってしまいます。
今年は繁みが例年より数倍に拡大し、実もたくさんなっているので期待していたのですが…。
《9月9日 CANON 一眼レフ》

実がさらに増えました。

次から次へと新しい実ができています。今年は豊作です。

あったあった! わずかですが色付いた実を発見。

しかし、ノブドウの実が熟した本来の色は黒紫色だとかかれているものを読みました。私は白が本来の色かと思いましたが、いろいろと調べてみると、
1. ブドウタマバエなどの幼虫が付いてさまざまな色に変色し、虫が付いた実の最後の色が白だ、という説と
2. 白が正常な実だ、という説。
どちらが正しいのか、わかりません。
権威ある植物学者さんが執筆された記事が見つかりません。

撮影場所:自宅周辺
撮影日:2018.07.13
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
写真は近所のヒマワリだ。
付近に山があったり、さまざまな家々やビルに囲まれていたりすると、ヒマワリはこんなふうにばらばらな方向を向いてしまうが、一面の平地に植えられると、一斉に東のほうを向いて咲くらしい。
そういう姿を撮影すれば、すべてカメラのほうを向いている数多くのヒマワリの花を撮影できる、ということだ。
植物に関する著作の多い田中修(植物学者、甲南大学特別客員教授・名誉教授)さんの研究によると、ヒマワリの原種は背が高いわけではなかった。種を食べたり油を採取したりする都合上、大きく改良されていった、という。(「はなとやさい」2014年7月号)
ヒマワリにはいろいろな品種があって、NHKの「みんなの趣味の園芸」を検索すると、代表例として8種も掲載されている。
日本では、背の低い品種や、花があまり大きくならない写真のような品種も多くなってきた。
日本の都会の住宅地でも育てやすいように、ということだろうか。
マルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンが主演し、主題歌をへンリー・マンシーニが作曲した『ひまわり』という映画が思い出される。
Wikipedia によれば、「正教会は大斎の40日間は食物品目の制限による斎(ものいみ)を行う。19世紀の初期にはほとんど全ての油脂食品が禁止食品のリストに載っていた。しかしヒマワリは教会の法学者に知られていなかったのか、そのリストにはなかった。こうした事情から、正教徒の多いロシア人たちは教会法と矛盾なく食用可能なヒマワリ種子を常食としたのであった。そして、19世紀半ばには民衆に普及し、ロシアが食用ヒマワリ生産の世界の先進国となった」ということだ。
映画『ひまわり』のエンディングの場面には、さては、そういう事情があったのか。
【自宅周辺】

撮影場所:自宅周辺
撮影日:2018.06.03
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
ウズアジサイ(渦紫陽花)別名:オタフクアジサイは、装飾花の萼片が内側に丸まって渦を巻いているかのように見えるアジサイだ。
アジサイがウイルスに冒されておもしろい花のかたちになったのを江戸時代に園芸種にした、ということらしいい。

撮影場所:自宅周辺
撮影日:2018.05.29
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
しかし、欠点もある。トップの写真はほぼ咲き揃った6月3日の様子だが、5月29日はこの通り。
セイヨウアジサイの場合は薄い色から少しずつ色付いていく様子がよいのだが、ウズアジサイの場合は花がきれいに咲き揃うまでの途中経過はごたごたしていて、美しいとは言い難い。
【横浜市環境支援センター】

撮影場所:横浜市環境支援センター
撮影日:2018.06.05
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
上の写真では、後ろのほうに咲きかけのウズアジサイが写っているが、セイヨウアジサイの場合はこの程度の頃もたいへん美しく、写真映りもよいのがふつうだ。
【自宅周辺の崖】

撮影場所:自宅周辺の崖
撮影日:2018.06.03
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
こちらも自宅周辺の崖だ。
近くの方が崖をすっきりさせたがり、何でもかんでも刈ってしまう。
それでもこのウズアジサイは生き残って、今年も花を咲かせてくれている。
一般的にウズアジサイは青い色だが、これはかなり赤味が入っている。
「おたふく」とか 「オタフクアジサイ」等の別称には諸説あって、いまひとつよくわからない。
・関西ではそう呼ぶことが多い。
・流通業者がオタフクアジサイの名で販売したがる。
・とくに濃いピンク色のウズアジサイをオタフクアジサイと呼ぶ。
など、どれが正しいのやら…。
【白山神社】

撮影場所:東京都文京区・白山神社
撮影日:2018.06.03
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ
こちらは東京都文京区の白山神社のウズアジサイだ。
花房が大きく立派に見える。

アジサイの色は土の酸性度によって変わる、とよく言われている。ウズアジサイの場合も同様だそうだ。イギリスでは土壌のせいでピンク色になるのが一般的だ、という。
それにしては、同じ木の中でこれほど色が変わるのはなぜなのだろう?
【小石川植物園】

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2018.06.03
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ
花房は大きくないが、ひとつひとつの装飾花が大きく立派に見える。

【ヒロハフウリンホオズキ】

撮影場所:近所
撮影日:2017.07.07.24
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ
家の近くの駐車場と道路のコンクリートの継ぎ目のところでホオズキを見かけた。
黄色い花が残っているが、ほとんどが萎れている。

これは2年前に自宅の庭に出てきたのと同じだと、自分のブログを検索して下の写真を引っ張り出した。

撮影場所:自宅庭
撮影日:2015.09.15
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
ヒロハフウリンホオズキという。ナス科ホオズキ属だ。北アメリカ、熱帯アメリカから侵入し、いまでは全国に分布しているらしい。
【イヌホオズキ】

撮影場所:近所
撮影日:2017.07.07.24
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
ヒロハフウリンホオズキの隣り、コンクリートの割れ目では雨が少なく、枯れかけた葉と茎にこんな実が付いていた。
イヌホオズキの実だ。
そういえば…、と思い出す。確かに花が咲いていた。ただ、全体があまりにみすぼらしくて、撮影する気にならなかったのだ。今年の横浜はずっと雨が降らず、梅雨は名ばかりだった。
花の写真を撮っていないので、6月24日に小石川植物園で撮影した写真を代わりに掲載しよう。

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2017.07.06.24
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ
小石川植物園で6月24日に撮影したイヌホオズキの花。ナス科ナス属だが、ホオズキの袋はできない。

近所で撮影したイヌホオズキの実は黒いが、こちらは1ヶ月前なので、実はできたばかりだ。
【ハダカホオズキ】

ついでだからハダカホオズキの写真を出そう。2015年11月16日に横浜自然観察の森で撮影したものだ。
フウリンの袋はそもそも萼が変化したものだと最近教えられたが、このホオズキは袋がなくて裸だからこのように名付けられたのだろう。ナス科ハダカホオズキ属。
実は2個ないし3個が一組で、小さいが目立つから見つけやすい。
【ハコベホオズキ】

もうひとつついでに、上の写真は小石川植物園で昨年9月27日に撮影したハコベホオズキの花。
区画割りされた標本園に咲いていたわけではなく、何も表示がないまま道端に勝手に生えていた。これでもナス科だが、ハコベホオズキ属だそうだ。南米から侵入し、東京、埼玉、千葉以西から中国地方に掛けて分布しているようだ。侵入経路は「植物園からの逸出」が疑われているようだ。
残念ながら、昨年は実を確認することができなかった。

撮影場所:近所のお宅
撮影日:2017.06.29
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ
ボタンクサギは、クマツヅラ科 → シソ科(APG植物分類体系)クサギ属の落葉性低木です。
近所のお宅で、例のホンコンカポックと思われる花の隣で咲いていました。
中国南部原産。昨年は三渓園で撮影しましたが、今年はこちらのお宅で撮影しました。
横浜では6月下旬から咲き始め、見た目が美しいので目を惹きます。


咲き始めの花を撮影したため、雄性先熟の性質により、雌しべは短いです。
葯の付いていない、まるで雄しべがちょん切れたのかと思うような様子のものが雌しべ、ということらしい。
このボタンクサギの左隣が先日(7月16日の記事)のカポック、その左隣がトウネズミモチの花で、6月下旬頃のこのお宅はとてもにぎやかでした。
【トウネズミモチ】

おなじ6月29日に撮影したトウネズミモチです。

トケイソウの花が咲いている叔母の家へ下っていく崖際に回り込むと、トウネズミモチの木の大きさがわかってきます。

撮影場所:斜向かいの叔母の家のフェンス
撮影日:2017.07.20
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
当ブログでトケイソウの写真を初めて掲載したのは2005年の5月だ。
その時点で擁壁の下に置きっ放しの鉢植えから茎を伸ばし、擁壁上、道路脇のフェンスに絡みついて、日中は20くらいの花を咲かせていた。数年後の最盛期には、1日に50以上の花を付けていた。
あれから12年、まだ健在だ。
ブラジル原産の植物は強い。
写真の本種は観賞用で、学名は Passiflora caerulea といい、いろいろと品種がある中でもっとも知られている狭義の「トケイソウ」である。

撮影場所:近所のお宅の庭先
撮影日:2017.06.29
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
上の写真はやはり近所の庭先の花を撮影したが、数年前に植えられたもの。
トケイソウは12年前には珍しがられていたが、いまでは写真のような派手な園芸種もよく見られるようになった。
果実用の品種は学名 Passiflora edulis といい、果実はいわゆる「パッション・フルーツ」だが、私は花は見たことがない。トケイソウにも果実はできるが、小さい上に中味はすかすかで口にする気もおきない。
トケイソウの英名は Passion Flower で、この場合、Passion はイエスの受難 のことを言っている。
メル・ギブソンが監督した「パッション」(The Passion of the Christ)という2004年のアメリカ映画をご覧になった方もいらっしゃるだろう。イエスが磔刑に処せられるまでの12時間をかなり凄惨に描写していて話題になった。
日本人には時計の針に見える部分を十字架に見立てただけかと思っていたが、必ずしもそれだけではないらしい。カトリックの場合、そこはいろいろと複雑なのである。正しく書かれているかどうかわからないが、Wikipedia を検索して、参考に読んでいただきたい。

撮影場所:根岸外人墓地門前のSさん宅
撮影日:2017.05.01
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF24-105mm f/4L IS USM 以下同じ
「石垣のコバノタツナミ」の表題で過去何回も4月〜5月頃に同様の記事を掲載しています。
コバノタツナミ(Scutellaria indica var. parvifolia)はシソ科タツナミソウ属タツナミソウの変種で、よく栽培されています。紫色と白の2種類をよく見かけます。
私が観察するところ、半日陰を好み、石の多い環境を好むようです。
写真は、根岸外人墓地門前のSさん宅の奥様が、石垣の隙間に植えて増やしたコバノタツナミです。



《付録》自宅庭のコバノタツナミ

撮影場所:自宅玄関前
撮影日:2017.05.05
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF24-105mm f/4L IS USM
ついでに、わが家のコバノタツナミを掲載しますが、白のコバノタツナミはSさん宅から分けていただいたものが、あまり陽当たりのよくない玄関の石畳みで繁殖したものです。かみさんが庭のあちらこちらに植えたので、ずいぶんと増えてきました。

撮影場所:自宅庭
撮影日:2017.05.01
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF24-105mm f/4L IS USM
わが家の紫色のコバノタツナミは、かみさんが上のSさんとは別の友人のSさんからいただいたもので、庭の枕木と枕木の間、砂利を埋めてあるスペースに出てきたものです。白のほうが勢いがありますが、白のあるところは日陰となることが多いので、そのせいかも知れません。

撮影場所:自宅近くの町内会館
撮影日:2017.04.27
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
近くのマンションの町内会館の道路際で、もう10年以上前から毎年ボタンを咲かせている方がいる。
どんな方なのか、私はいまだに知らない。
カメラを構えていると、会館の窓から身を乗り出した女性から「たくさん撮ってあげてください」と声を掛けられた。「今年はすごいでしょう? 下のほうの花も撮ってあげてくださいね」と言われる。
背丈が高く設えてある1〜3枚目と、低い位置にある4、5枚目は花の種類が違うようだ。

撮影場所:自宅近くの町内会館
撮影日:2017.04.29
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ
そのマンションの方々と とくに親しく会話を交わしているわけではないのだが、ボランティアで小学生の通行を見守ってくださっているおじさんが犬が大好きで、わが家のスキップと相思相愛の仲である。
そのおじさんはそのマンションの1階の住人だ。町内会館にもよく出入りしていて、会館の中からスキップに声をかけてくる。
そのときに大喜びするスキップの様子がかわいいと、スキップはいつの間にか会館に通ってくるマンションのおばさんたちの人気者なのだ。私もいつの間にか顔をおぼえられているらしい。

背丈が高く設えてある以上1〜3枚目と、低い位置に咲いている 以下4、5枚目は花の種類が違うようだ。



撮影場所:自宅近所の崖
撮影日:2016.12.07
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
近所のイヌビワの木です。
数年前からこの黄葉が気になり、何の木なのか調べようと思い、ようやく葉の形から「イヌビワ」ではないか、と見当を付けましたが、確信がないし、実が見つからない。
今年4月、横浜市こども植物園で札のある木を見つけ、実の付き方など憶えました。その後、近所の木の枝にも同様の実を見つけることができ、「やはりイヌビワだったか」と確信しました。

撮影場所:自宅近所の崖
撮影日:2016.12.07
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
見分け方、憶え方として、もっも確実なのは「葉の形」だと思います。
この独特の形状は、いかにもありそうでいて、ほかに同じ形の葉を見たことがありません。

撮影場所:自宅近所の崖
撮影日:2016.12.07
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
この実は以前(7月下旬) hirugao さんからのコメントに、「イヌビワというよりイヌイチジクのよう…」との感想をいただいたことがありますが、たしかにそんな感じがします。
下に、横浜市こども植物園で4月に撮影した写真も掲載します。
《参考写真》横浜市こども植物園のイヌビワ(4月)

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.04.25
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
調べてみると、hirugao さんのこのコメントはじつに鋭いポイントを突いていたようです。
イヌビワはクワ科イチジク属。
イチジクと同様に、イヌビワは外から見ていても花を見ることはできないそうです。つぼみ状のものが少しずつ大きくなっていって、いわゆる開花することがないまま熟してしまう。
花の場合は花嚢(かのう)といいい、実の場合は果嚢(かのう)という。素人にはどちらだか区別が付きません。
そして雌雄異株なので、この実には雄果嚢(おかのう)と雌果嚢(めかのう)の区別があるらしい。
熟した実を割った写真を見ると、内部はまさにイチジクのような様子です。甘くて食べられるそうです。

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.04.25
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
実の熟し方はイチジクと似ているようです。今年は横浜こども植物園とわが家の近所と、ときどき観察してきましたが、熟しているらしく色の紅黒い実と、まだ青い実と、いつも何かしら実が付いています。イチジク同様に、時間をかけてじわじわと熟していくのだと思われます。
近所のイヌビワの実も、手が届くところで熟したらしいのが出てきたら、試しに味見してみようと思います。

撮影場所:自宅近所
撮影日:2012.09.21 下の写真も同じ
昨晩のヤマハギの記事で「ミヤギノハギ」について触れました。
花柄が分岐して葉よりもずっと長くなるところはヤマハギにそっくりなので、ヤマハギと区別するのはとてもやっかいなのですが、
◎ 枝の垂れ下がり方は、ヤマハギのよく育った大きな枝が垂れ下がるのとは桁違いで、「垂れ下がり方がとても普通ではなく、さすがだなあ」と感嘆させる雰囲気があります。
上の「枝の枝垂れ具合」も程度問題だからわかりにくい、のは承知で書いていますが、そこでもう一点の特徴です。
◎ 葉は他のハギ類にくらべると細長く,先端が尖る。
この記事の写真の葉と、前日の「ヤマハギ」の記事の葉と、私も比較してみました。ヤマハギのほうが先端が丸いのが確認できました。

実際には、本日の写真のミヤギノハギを撮影したときは、葉の形などあまり確認せず、躊躇なくミヤギノハギとして記事を書いていました。
2012年当時に本牧山頂公園などで見ていたヤマハギと比較すると、家の近くの崖にあったこのミヤギノハギのほうが圧倒的に美しかったのです。「観賞者に見せるために咲いています」という雰囲気が漂っていましたので、もしミヤギノハギが植えられていれば、よほど乱暴に扱われていない限り、ひと目で見分けられるのではないか、と思います。
当時はハギの種類についてほとんど知りませんでしたので、本牧山頂公園などほかで見るハギはいったいどういう種類なのだろうとわからないまま、記事にはしませんでした。

撮影場所:自宅近所
撮影日:2012.09.21
撮影機器:Olympus E5 以下同じ
なお、Wikipedia には「宮城県に多く自生することから、歌枕の宮城野の萩にちなんで命名された」とありますが、ケハギが江戸時代に園芸化されたもの、という説もあるとか(そのケハギを私は見たことがないのですが)。

結局、横浜、東京付近で見るミヤギノハギは自生しているのではなくて、植栽されたものであり、観賞用に植えられたものを庭園などで捜さないと見つからないのではないか、と思われます。

本記事のミヤギノハギは、崖上の土地が売りに出され、その際に崖の木々が伐採されてしまったので、わが家からわずか徒歩20秒で見られたミヤギノハギは、今では見ることは適いません。写真はすべて2012年秋に撮影したものです。
