
6月14日、横須賀ICから5分のところにある「横須賀しょうぶ園」までドライブしました。
替えレンズを持参で遠征するのは初めてですが、現地までは自動車なので楽なのです。
【長井古種】

ハナショウブは日本に自生するノハナショウブを交配させ改良した園芸種です。江戸時代前期にはすでに栽培されていたそうで、江戸時代後期になると日本で最初の花菖蒲園が堀切に開園したそうです。一昨日紹介した堀切菖蒲園は明治に入って開園した菖蒲園の跡地だということでした。
ノハナショウブの花容を残している種と言われているのが、上の写真の「長井(系)古種」です。
【朝戸開】(江戸系)

ハナショウブが栽培され始めた江戸時代に江戸で発達した系統が「江戸系」であり、それが肥後藩(熊本)へ送られて、さらに明治時代に改良されたのが「肥後系」、松阪藩(三重)に送られて発達したのが「伊勢系」、ほかに輸出されて米国で発達した「米国(アメリカ)系」などがあります。
しょうぶ園にはたくさんの種類があり、ぶらぶらしながら写真を撮るのですが、一周して同じ種類を何度も撮っているのに気がつきます。自ずと好みというのが出てきます。自分が江戸系の青~藍色の強い花を好んでいるのがわかります。
「朝戸開」(あさとびらき)はお気に入りの品種で、こればかり何枚も撮っていました。


【三河八橋】(江戸系)

今晩の記事はすべて「江戸系」です。上は「三河八橋」
【町娘】(江戸系)

同じく江戸系の「町娘」です。
なお、今晩の記事は タキイ種苗株式会社の「はなとやさい」6月号を参考にしています。

横須賀しょうぶ園はJR衣笠駅からバス10分、京浜急行汐入駅からだと15分ほどかかります。
自動車の場合は横須賀インターチェンジが便利です。
ハナショウブのほかフジがきれいですが、今春、時期が早すぎてよい写真が撮れなかったことは、すでに報告しました。

上は「春の海」という品種です。本日は横向きの集合写真ばかりを載せています。

平日でしたが、おおぜいの方が見に来られていました。
【衣笠山公園からの風景】(おまけ)

帰りに衣笠山(正しくは鞍掛山)公園に登ってみました。
ソメイヨシノが有名だそうですが、この時節は何にもありません。ただの山道ハイキングでした。
眺めも上のような風景です。

衣笠山公園で花の写真を撮ったのは「ムラサキカタバミ」だけでした。

nakamura さんが期待されているのと、ひろしさんがシャッター・チャンスを逃したとおっしゃるので、これはどうしてもぼくが紹介の栄を賜るしかたりません。
サフィニアなどですと、花芽がだらしなくどんどん伸びるのを防ぐために花殻を摘むのが大切なのですが、ハナショウブは放っておくとどうなるのでしょうね。
なお、本日は2日分エントリーしています。ハナショウブの野生種の写真も紹介しています。興味のある方はお見逃しのないように昨日分もご覧ください。
ハナショウブのシリーズはこれで終わりにいたします。

ぼくのブログの写真を見て、わが家のかみさんも本日行ってきたそうです。
横浜近辺にお住まいの方、まだ間に合います。明日は晴天だそうなので、いかがでしょうか。

横須賀しょうぶ園のハナショウブ・シリーズ。
写真はいくらでもあるのですが、一週間続きましたので、このあたりで終わりにいたしましょうね。
これは「秋の錦」。単純な色分けがすがすがしい感じです。

単色の美しさ、でしょうか。「桃児童」という名札でした。

nakamura さんがハナショウブの野生種についてコメントされていたので、これを紹介します。
「野生種」とした上で「長井古種」と品種名が書かれていました。

これは鮮烈な青でした。「朝戸開」という名札が立っていました。

「追い風」は頭頂の濃い紫と広い花弁の縞模様の対比がきれいでした。

これは江戸系のハナショウブで「初紅」です。
これはしょうぶ園の雰囲気がわかるように撮りました。