

横浜バロック室内合奏団の定期会員になってからもう8年ほどが経つ。
年4回のコンサートを聴き始めた当初は、彼らは事実上弦楽合奏団で、管楽器の固定メンバーはフルート1本のみだった。フルート・コンチェルトは演奏できても、それ以外の管楽器がなくて、ちょっと寂しかった。
それが今年7月(前回)からオーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンの奏者が加わり、急に賑やかになった。
10月25日のコンサートの目玉はモーツァルトのオーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットと管弦楽のための協奏交響曲変ホ長調K297b だった。
オーケストラは13人。この13人の中に、ホルン2本、クラリネット2本がすでに加わっており、さらにソリストが4人、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットだ。
すばらしい演奏を楽しめた。
後半はシューベルトの八重奏曲。弦楽四重奏にコントラバス、クラリネット、ホルン、ファゴットが加わる。
これは初めて聴く曲だ。通常の定期演奏会で、ここまで楽しませてくれれば十分満足である。
11月からは、弦楽器4人のメンバー(横浜弦楽四重奏団)で月に1回のペースでベートーベンの弦楽四重奏曲の全曲演奏会をやるそうだ。そのうちの何回かを聴きにいければいいな、と思っている。
《今年の庭のフヨウ(芙蓉)》

撮影場所:自宅庭
撮影日:2019.08.07
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
庭の紅白のフヨウのうち、ピンクのフヨウは8月7日撮影。昨年も根元近くで伐ったが、今年も元気に花を咲かせてくれた。
下の白のフヨウは9月26日撮影だ。じつは10月中もずっと咲き続けていた。

撮影場所:自宅庭
撮影日:2019.09.26
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
このフヨウは今年に入って春にももう一度伐った。場所がウッドデッキのバラの邪魔になるからと、強引に剪定したせいか、枝を伸ばすのが遅くなったが、それでも秋になってから、台風や雨天続きにもかかわらず咲く。なんという強さだろうか !!

撮影場所:自宅庭
撮影日:2019.10.11
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ
わが家のピンクのシュウメイギクは、どうしてこんな変な形なんだろう、と不思議に思っていた。
シュウメイギクの花びらはもともと萼片が変化したもの、と知っていたので、そのせいだろうか、と思っていたが、どうもこういう咲き方をするようにつくられた園芸種があるらしい。
「シュウメイギク_ダイアナ」で検索すると、このような咲き方のシュウメイギクの写真がたくさんヒットする。
しかし、わが家のシュウメイギクの花の様子はかなり極端に見える。


撮影場所:自宅庭
撮影日:2019.10.22
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ
白花のシュウメイギクは、まあ、まずまともな感じに見えるのだが…。

2001年頃、「羊たちの沈黙」という映画があった。
ある連続猟奇殺人事件の解明のため、FBIは同じ猟奇的な殺人事件の犯人ハンニバル・レクター博士のアドバイスを求めようとする。
ジョディ・フォスターが演じる女性捜査官をボルティモアの監獄(精神病院)に送り込むのだ。
初対面の場面から映画は始まるのだが、レクター博士(アンソニー・ホプキンス)はすっかりクラリス捜査官が気に入ってしまい、クラリス捜査官にさまざまなアドバイスを与える。
レクター博士がFBIに協力するための交換条件は、クラリスが自身の過去の私生活について語ることだった。
最初見始めたとき、どうも変な映画だと思った。
ただの連続殺人捜査もののアクション・ミステリだと思って、私は見始めたのだ。
続編に「ハンニバル」(新潮文庫)という小説があり、後にそれを読んで私は気がついた。
「羊たちの沈黙」の主人公はハンニバル・レクター博士本人であり、この小説シリーズの骨格は、ハンニバル・レクター博士の類い希なる頭脳と、彼の高尚な趣味に対する賛美の物語だったのだ。
小説「ハンニバル」では、レクター博士はフィレンツェに潜んでいる。「羊たちの沈黙」の最後に、あざやかに脱獄してしまい、以来身を隠していたのだ。
レクター博士はかつてのメディチ家の宮殿に住まい、ルネサンス美術の専門家・アドバイザーとして生活している。就寝前にはバッハのゴールドベルク変奏曲を奏するのが日課になっている。
(なんという豊かな生活、私はうらやましい! )
この小説は、メディチ家の時代に起きた事件を詳しく知っていれば知っているほどおもしろい。美術や音楽やワインなどに詳しければ詳しい読者であるほど楽しめるように描かれている。
アメリカからフィレンツェへ飛んだクラリス捜査官ががレクター博士を追い詰めようとするのだが、今回もレクター博士のほうがはるかに上手なのだった。
私がトマス・ハリスのこの小説に惹かれるのは、主人公のハンニバル・レクター博士が美術や音楽に囲まれて趣味豊かな生活を送るという、諸芸術賛美の姿勢が明確だからだ。
新潮文庫から「ハンニバル・ライジング」というレクター博士の少年時代を描いた小説がこの4月に出ているが、第二次世界大戦に巻き込まれ、ナチス・ドイツとソ連とに挟まれて苦しんだリトアニア貴族の息子ハンニバル・レクターが成長し、戦争中に飢えに負けて彼の愛する妹を殺して食べた連中に、徹底的に復讐するという物語だ。
復習の過程では、妹を食べた連中を殺害し、逆にその連中を食べるという行為に及ぶ。
人肉嗜好という怪しげな趣味に耽溺してしまう主人公だが、しかしそんなことはどうでもよい。
その怪しげな趣味さえなければ、ハンニバル・レクター博士は教養豊かで、美術や音楽を愛する、魅力に溢れた人物だ。
「どうだ? きみは主人公のハンニバルが気に入ったか? 応援してくれるか?」とトマス・ハリスは訴えてくる。
私の返答は「Yes, Of course!」だ。
追記:少年時代のハンニバルの育ての親は紫夫人といい、日本人女性だ。
俳句、和歌、習字、生け花など、ハンニバルは日本文化にも深く染まっている。
《庭のミズヒキ》

撮影場所:自宅庭
撮影日:2019.09.29
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ


撮影場所:自宅庭
撮影日:2019.10.10
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ
ある小説のことを記事にしようと思っていたが、準備が間に合わないので、記事を差し替えて庭の花の写真だ。
かみさんがお友だちからもらって育てていた花が咲いた。タイワンホトトギスと思われる。
きれいで目立つ花だ。




バルトークの音楽というと、過去に何度か聞きかじったときには調性感のないところがとても馴染みにくく、私には苦手意識が生まれていた。
そのバルトークに踏み込んだのは、多摩NTの住人さんがブログで恩田陸さんの小説「蜜蜂と遠雷」を紹介されていたことがあり、この小説をよんだことがきっかけだ。
ピアノ・コンクール(モデルは浜松国際ピアノコンクール)を舞台に、新進のピアニストたちを描いた作品で、たいへんおもしろい。

花の名前:セアノサスの花とセイヨウミツバチ(たぶん)
撮影場所:自宅庭
撮影日:2017.04.29
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
さて、そんなふうにして、数カ月が流れ、バルトークはいまや私の好きな作曲家の一人だ。
みなさんのブログのちょっとした話題が、ブログの読者の私に多大な影響を与えていることがある。
こういうこともあるのだ、という話題を紹介したかった。
ちなみに、「蜜蜂と遠雷」は映画化され、10月4日に公開されるらしい。
小説は第156回直木賞受賞作品だ。幻冬舎文庫や kindle の電子書籍で読むことができる。
〈8月9日 撮影〉

撮影場所:自宅庭
撮影日:2019.08.09 以下撮影日付のみ異なります。
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
自分の家にハマユウがないと、案外とよくわからないのがこの植物の生態である。
・次から次へと花穂が立ち上がり、1ヶ月を越えて咲き続ける。
・花が終わると、驚くほど大きな実を付け、花穂はその重さに耐えかねて倒れるが、実は地面に転がり、
転がったところで芽を出して、その場で成長して新しい株になる。
〈7月30日 撮影〉

それで、結果的にどうなるかというと、
・自宅庭の植物とはいえ、暑い夏にはなかなか面倒をみてはいられない。
・だから、気がついたときにはとんでもないところにハマユウが出てくることになる。
・上の写真のハマユウは壊れた温室の前、壊れて使っていない物干しの脇で成長した。
・過去に縁の下で成長したハマユウは、頭がつかえ、被害が広がらぬうちにシャベルで掘り出した。
〈7月19日撮影〉

三浦半島に行けば結構いろいろな場所で見られるハマユウだが、自生地の北限は佐島マリーナの近く、天神島だと言われている。
わが家はそれより北だが、葉山の地から出てきた祖父が庭に植えたのだろうと思われ、自生しているわけではない。
成長は非常に遅いが、気がついたときにはしっかりと根を張り、毎夏このような花を咲かせ始める。
《写真画像の表示について》
2、3週間前から複数の方から「写真画像の表示が遅い」との指摘をいただいている。
じつは、このことは数週間前から新聞でも話題になっていた。
要はネットが混み合っているのだ。サーバーに原因がある場合、PCが非力である場合など、事情はいろいろだが、データファイルのやりとりが混み合って起きる現象には違いない。
自分で確認できる現象としては、最初は夜間だけだった。それが盆休みに入り、日中からもう、自分のブログの画像表示が遅くなっている。
そうなってくるともう仕方がないので、試験的に今回から画像ファイルの画質を一段階落としてみた。
これでだめなら、さらにもう一段階落としてみようと思っている。
2段階程度であれば「画像編集者である私本人が細部をじっと見つめればわかる」程度なので、ぱっと見た目はさほど変わらないはずである。
さて、どうなるか……。

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2019.07.03
撮影機器:EF70-300mm f/4-5.6L IS USM
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ
本日の記事は横浜市こども植物園で撮影したコオニユリ(小鬼百合)です。
〈コオニユリ と オニユリ はどこが違うか〉
・大きく成長したオニユリと比較すると、コオニユリは背丈がやや低く、花も少し小さい。
・オニユリのは葉はしっかりとして幅も厚みもありますが、コオニユリの葉は細長くやわらかい。
・オニユリはその葉の付け根(葉腋)にころころした黒茶色のむかごが付きます。
コオニユリにはむかごはできません。

コオニユリの写真はやや遠目から望遠レンズで狙ったもので、オニユリの記事と同等の質感はありませんが、上に書いた特徴ははっきりと見てとれる、と思います。
総じて、オニユリの強い色調がやわらいだ印象で、コオニユリは「オニユリが嫌い」という方にも愛されそうです。
〈7月18日〉

撮影場所:自宅庭
撮影日:2019.07.18 以下撮影日のみ変わります
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
今年の「庭のヤマユリ」は7月5日から15日くらいまで、と前の記事に書きました。
その15日頃に咲き始め、30日くらいまで咲き続けたのがオニユリでした。
一度「泣きっ面に蜂」の記事でたくさん咲いている様子の写真を出しましたが、あれは21日の写真でした。
今回は花を大きく撮った写真も含めての特集記事です。

オニユリはむかごで増えるので、庭の各所に咲いていますが、今年は梅雨が長く、雨に打たれることもしばしばでした。
そんな日々の中で、曇った日や薄日の出た日にわずかの隙を狙って撮った中から選んだ写真です。
〈7月19日〉


〈7月21日〉

上の写真、7月22日の「泣きっ面に蜂」の記事の写真より、範囲はやや狭く、花はやや大きく写っています。

〈7月25日〉

以上、これまでの記事のように、わが家では6月の下旬に園芸種の黄色いユリが一番に咲いて、2番目がヤマユリ、次がオニユリ、やがて白いシンテッポウユリが咲き始める予定となっています。
オニユリとシンテッポウユリはとくに植えたわけではなくて、勝手にどこからか侵入してきて、わが家に居着いた百合たちです。
〈7月5日〉

撮影場所:自宅庭
撮影日:2019.07. 05 以下撮影日のみ変わります
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
今年の「庭のヤマユリ」は7月5日から15日くらいまで。
この期間は毎日雨になりがちで、ときおり陽が射してくるという、ヤマユリには気の毒な天候でした。
「アシナガバチ事件」ですっかり気が萎えて、写真を整理していませんでしたが、まあせっかく咲いてくれたのだから、写真をブログに載せておこう、という次第です。

〈7月6日〉

〈7月7日〉

〈7月9日〉


〈7月10日〉
