
シロヤマブキです。
シロヤマブキ(白山吹)はバラ科シロヤマブキ属、ヤマブキ(山吹)はヤマブキ属で属が違います。
シロヤマブキは花弁が4枚なのに対し、ヤマブキは5枚。
ヤマブキはは葉が互生なのに対し、シロヤマブキは対生です。
さて、シロヤマブキってちょっと地味ですが、私はまだ、蕊の様子をじっくりと確認したことがないのに気が付きました。
そこで1枚目の写真の蕊の部分を大きく拡大し、見やすくしてみました。
雌しべは4本、雄しべは多数だそうです。
雌しべの太い花柱3本は容易に見つけられますが、もう1本は角度が悪くて見えません。
なかなか繊細な花なのだとあらためて確認できました。
さあて、シロヤマブキは写真が鮮明だったのでよかったのですが、
私はこの日、ハナイカダの雄花と雌花を確認してみよう、という強い意欲を持っていました。
ハナイカダのまず1枚目(上)は雄株の枝の全体を撮影した写真です。
まあ、こんな感じです。それぞれの葉の上に、複数の雄花が咲いています。
雄株の枝の雄花を、間近で見たかのように写したらどうなるか。(実際は上の写真の真ん中の花を拡大しています)
それでも結構鮮明に写っています。
それぞれの花の花弁は3枚、雄しべは3本、雌しべは見えません。
花弁が4枚ある場合は雄しべは4本だそうです。
芽鱗があるそうですが、カメラをもっと低く構えないと、確認できません。
さて、雌花が撮影しにくかった。雌雄異株なので雌木を捜して撮影しました。
ハナイカダの雌株は雄株を撮影した「古民家の付近」ではたった1本しかなく、それが薄暗くて狭い通路にあるのです。
風が出てきて枝が揺れる。ISO感度を上げて撮影したつもりでも、手ブレ続出となり、まあなんとか分かる程度に撮れた写真は1枚のみでした。
Photoshop で修正しても画面の「ザラつき」を抑えきれません。
その「まあ、なんとかわかるだろう」というのが上の写真。
花弁が4枚。雌しべの柱頭は4裂しています。
さて、「だから何だというんだ?」と自問しています。
「自分の目で確認したい」という知識欲は満足しましたが、私は「ああ、きれいだな」という感動を期待して花散策をやっているのに、苦労するばかりで「感動がない」ではないですか。
こんなつまらない知識欲のために時間をかけて、バカみたいじゃないか!! と思う次第です。
ここで宣言。ハナイカダはもう結構!! これでおしまい! 二度とやりません。1回ここまでやれば十分です。
ネットをあれこれ検索してみても、この写真はこれでもまあまあよく撮れているほうなのです。
確かにめずらしい花だけれど、ちっとも美しくない。
知識欲の満足と美の感動は別物で、時間をかけて苦労した割には、「私は少しも楽しくなんかない」のでした。

ハハコグサとスズメノテッポウです。
ハハコグサ(母子草)はキク科ハハコグサ属の二年草。春の七草の御形(ごぎょう)だそうです。
自宅の庭にもときどき出てきますが、このように大きくは育ちません。
スズメノテッポウ(雀の鉄砲)はイネ科スズメノテッポウ属。
双方協力していい絵を作り出してくれました。
ケキツネノボタン(毛狐の牡丹)です。キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草。
花弁の光沢が再現できていて、1枚目(上)は葉の裂片が尖っている様子がよくわかり、2枚目(下)は茎の毛の様子もよくわかる。
ずいぶんとたくさん撮った中から選んだ結果ですけれど。
ニョイスミレ(如意菫)〈別名:ツボスミレ〉
1枚目(上)の葉の様子と、仏具の「如意」の写真を比較してみて、名前の由来に納得できました。
別名のツボスミレのツボは「坪」で、狭い庭のこと。
公園内、公園外の道路脇で撮り放題でした。
4月21日の舞岡公園。晴れているから…と、まだ心房細動が止まっていないのに舞岡公園まで行ってしまったこの日。
谷戸や付近の路上でこれらの写真を撮っているときは、アップダウンもあまりなく、カメラの設定もゆっくりと考えながら、余裕を持って撮影していました。

4月21日の舞岡公園で最初に捜したのはハルジオンでした。
大きくてきれいなハルジオンがなかなか見つからず苦労しました。
上の写真のハルジオンがやっと私を満足させてくれました。
公園から外へ出てすぐの道端で、ハルジオンの大きな繁みを見つけました。
よく撮れたつもりでいましたけれど、全体を撮ろうと絞り込んだら、どうもごちゃごちゃして、
結果的には今一歩の写真です。
細部を見えやすく再現しようとすると、美しさが損なわれてしまいます。
なかなか撮影が難しい。
ムラサキケマンはもう撮影時期を過ぎていたようです。
今年、多少なりともきれいに撮れたのは、この1枚しかありません。
シャガはどこにでも咲いている、という印象ですが、写真で細部まで美しく再現するのは案外とむずかしい。
2枚めのシャガは葉が隠れて写っていませんが、花が綺麗だったので採用しました。

昨晩の記事のマルバアオダモの雄花。
マクロ撮影の花を1枚掲載しておきます。
なお「マルバアオダモ」という名称ですが、葉が丸いということではありません。単に葉の縁の鋸歯がほとんどなくて、なめらかだというに過ぎません。
紛らわしいですが、植物の和名は、理屈ではなくて「伝統」や「言い習わし」を優先しますから仕方ありません。
昨晩(5月14日)の記事のアネモネ。
4月6日にもウッドデッキの鉢でかみさんが育てているのを撮影していましたので、追加写真です。
イチハツ(一初)です。上下2枚を掲載します。
植えられている辺り、株が密になってきて、近くのキャラボクの剪定などの際に踏み荒らされ、かみさんが株分けで他の場所に移動させようとしているのですが、新しい場所で根付いて大きくなっていくにはかなり時間がかかりそうです。
アヤメ科アヤメ属の多年草です。
シラー・ペルビアナ(和名:オオツルボ)です。キジカクシ科ツルボ属。
園芸種の世界では「シラー・ペルビアナ」(Scilla perbiana)としてよく知られているオオツルボですが、今年は数多くの花が庭で開花しました。
理由はよくわかりませんが、シラー・ペルビアナには「当たり年」と「お休みの年」があり、一昨年は当たり年。昨年は不作。今年はまた「当たり年」です。
この花は、外縁部から咲き始め、次第に中央へ向かって咲いていきます。外縁部の花の蕊は少しずつ傷んでいきます。
どの時点で撮影するかによって花の様子が変わるので迷います。
ちなみに、ツルボも下から順に咲いていき、下の方から花が傷んでいきます。「よい加減のところで撮影したい」と同じような悩みがあります。